2004年6月25日号
 

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農林抄 (論説/有機畜産物JAS規格案の論評)
 
   「有機畜産物JAS制定に望まれること」
       (財)農政調査委員会主任研究員 大山利男
 
 
 2003年3月にはじまったJAS(農林物資規格)調査会の「有機畜産部会」の審議をふまえて、今まさに有機畜産物とそれにかかわる有機加工食品や有機飼料のJAS規格が制定(改正)されようとしている。ここでは逐一検討しないが、具体的な生産基準や資材リストが制定されようという段階でもあり、各方面からはさまざまな意見が出されている。ただし、さまざまな意見のなかでもっとも気になるのは、個別の生産資材や医薬品等の使用可否をめぐる見解の相違である。およそ「有機」として認めがたいものが、ある人たちからは「それは認められるべきだ」とか「それが使用できなければ生産は無理だ」とする意見がしばしば聞かれるのである。たしかに「慣行」生産の常識からすれば、「有機」には理不尽にみえる規制が少なくないかもしれない。しかしここで大切なことは、「慣行」生産まで規制しようとしているのではなく、あくまで「有機」としてふさわしい生産基準や資材リストを制定しようとしているということである。・・・


焦 点 「モー娘『地球を冷ますんだっ』」
 
 
 人気女性グループの「モーニング娘。」による“熱っちぃ地球を冷ますんだっ。”文化祭2004「STOP!地球温暖化」が6月19日から20日の2日間、千葉・幕張メッセ国際展示場で開かれた。初日だけで3万人を動員し、7万人を超える人が集まった。モーニング娘。やBeeryz工房らがトークやゲームで参加し、地球温暖化について考え学びながら、地球温暖化防止の大切さを実感してもらおうというもの。森林・林業関係では、NPOや全木連、全森連、森を育む紙製飲料容器普及協議会と林野庁が協力し、国産材のPRコーナーやブースを出店し、モーニング娘。に負けずに地球温暖化防止へ“貢献”をアピールした。



特 集「有機畜産物JAS規格案の評価と提案」      (畜産食品安全・食品表示
 
   「有機畜産物JAS規格と地域・国内自給をめざす有機畜産の展望」
       NPO法人「有機農業推進協会」事務局長 白根節子 
 
      食と農の中長期的政策展望はあるのか
      このままでは「有機畜産」にならない
      日本型有機畜産が必要
      真の有機畜産は大規模な工業畜産ではない


     
読み切り
 
   「有機畜産物JAS規格案の日本的特徴と今後の展望」
       地域社会計画センター客員研究員 横田茂永
 
      はじめに
      JAS規格案の日本的特徴
       (1)有機畜産物のJAS規格案
       (2)有機基準に対するスタンスの相違
       (3)アニマルウェルフェア
      今後の有機畜産の展望


     
読み切り
 
連 載 「日本・アジアFTA農業交渉戦略構築への提言」<5>       
 
    「日韓自由貿易協定における農林水産物の取扱い」<5>   (国際・貿易
       九州大学大学院教授 鈴木宣弘 
 
        (3)適正で安定した域内の為替システムの構築
        (4)FTAに対応した日本の国内農業政策の問題


     
最終回
 
トピックス 「農林水産業を『元気にする国民会議』旗揚げ」       
 
    「自立した先進国型産業に育てよう!!」   
       週刊農林編集部 
 
 

農林水産ニュース&解説

 
 食品・安全
    日米りんご火傷病協議で日本が緩和案示すが米国が園地での検疫措置を一切認めず決裂(6/15)
 米麦・水田
    農水省が「特徴的な地域水田農業ビジョン事例集」まとめ、全国に配布
 
畑作・果樹
    日本農林規格協会が適正農業規範(GAP)普及へ検討会設置、作目別にGAP策定へ(6/16)
 畜   産
    飼料増産3会議が合同会議開き、「農家に声が届く運動」を展開を策定(6/11)
 金融・農協
    農林漁業金融公庫の有識者の会が部門別改革対応方針示す。漁業は経営を選別支援、林業公社利息削減(6/10)
 
構造・農村
    食料・農業・農村政策推進本部が地域再生の原動力となる農林漁業30事例を選出(6/8)
 
林   野
    農林中金総研によると、03年度の森林組合の経常利益が前年度の2.8倍に
 
水   産
    富士経済が03年度骨なし魚市場規模は130億円、04年度は155億円規模見通す