2005年6月5日号
 

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農林抄 (論説/2004年度 森林・林業白書の評価)
 
   「林業再生のロードマップ示せ」
       兜x士通総研経済研究所主任研究員 梶山恵司
 
 
 平成16年度森林・林業白書は、「利用期を迎えつつある災害に強い森づくり」として、木材資源の利用をはかることによって、森林の公益的機能を発揮させることを林業政策の大きな課題としている。災害に強い森づくりのためには、間伐によって健全な木を育てること、そのためには間伐の採算性を向上させることに尽きる。つまり、健全な林業こそが、森林の公益的機能を持続的に発揮しうる唯一の道である。いままでは資源が未成熟だったこともありその採算性確保は困難で、これが面的な間伐を進めるうえでの障害となっていた。ところが、最近では材として利用可能となる森林も増えてきていることから、作業道を開設しつつ、時には補助金をうまく利用して間伐の採算を確保する森林組合や民間事業体もでてきている。・・・


焦 点 「『骨なし牛肉』条件付で自由貿易」
 
 
 国際獣疫事務局総会が5月27日、BSEコード改正で無条件物品に追加する考えを示していた「骨なし牛肉」について、ピッシング等を行わないことに加えて、@患畜や疑わしい牛由来でないASRMによる汚染防止がされているB30カ月齢以下の牛由来――の3条件を付すことで合意した。島村農相は「我が国の主張が受け入れられた」と評価した。農水・厚労両省は24日、米国産とカナダ産牛肉の輸入再開条件の安全性について食品安全委員会に諮問したが、OIE決定による影響について農相は「今は20カ月以下の牛の肉に限り輸入を認める諮問しており、答えを待つ段階で途中から枠を広げる考えはない」と強調した。



解説と論評 「2004年度 森林・林業白書」              (林野
 
    「提案型施業の働きかけで団地化推進」
       週刊農林編集部
 
    5POINT解説
 
      自然保護と防災心構え醸成を
      提案型施業で受託率100%
      地域材拡大へ商社機能強化を
      「人工林」が荒れている
      新規就業者定着へ投資必要


     
読み切り
 
季刊特集「新基本計画と21世紀食料・農業・農村戦略の研究」<4>  (季刊特集基本法
 
    「施策対象限定は構造改革を加速せず後退になる」<2>
       東京農工大学前学長 梶井功
 
      意欲と能力ある農業者すべて対象に
      飼料米こそ助成、生産拡大を
      付表・上層農家の5年間の経営動態


     
最終回
 
    「食料・農業・農村基本計画の問題点」<2>
       経済産業研究所上席研究員 山下一仁
 
      農政改革の後退
      新たな食料自給率目標
      農産物輸出と攻めの農政


     
最終回
 
 

農林水産ニュース&解説

 
 総合・構造
    諫早湾事業の工事差止め仮処分命令に対する農水省の抗告申し立てに福岡高裁が仮処分決定を取消し(5/16)
 
米穀・水田
    全農秋田県本部の架空取引による米価操作のからくり明らかに。関連2社で67%落札し、4〜6%つり上げ
 
食品・安全
    日本生協連が2010年度を目標とする改革ビジョンまとめる。SMチェーン500店舗展開へ
 
畑作・果樹
    農水省国産大豆安定供給懇談会が再開、直接支払いに品質格差導入の考え示す(5/25)

 畜   産
    OIE総会が「骨なし牛肉」について、3つの条件付で自由な貿易が可能とすることで合意(5/27)

 金融・農協
    農林漁業金融公庫が「民間にできることは民間に」を意思反映した経営基本計画まとめる(5/19)
 
林   野
    国交省が2004年度新築住宅VOC調査で、改正建築基準法施行後のホルムアルデヒド低減顕著
 
水   産
    日ロサケ・マス民間交渉が決着、2週間遅れで出漁。漁獲枠は当初合意より1000d削減の7121トンと前年並みに(5/24)