2006年3月15日号
 

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農林抄(論説)「コメ先物市場への提言」
 
   「みんなで脱皮できるか!!」
        那須山麓土の会代表、全国稲作経営者会議顧問 早乙女昌巳
 
 
 青年期の一年間を研修生として米国アイオワ州の養豚農家で働き学んだ。フォストとともにカリフォルニア州立大学デービス校の先生による先物市場の講演は実務的であり、そこでしか得ることができぬ内容であった。また夏期の研修生全員による視察は、堂島米会所の歴史が映像紹介されるシカゴ穀物先物市場だった。日本が先物先進国であることを初めて知らされた。アイオワの農家は穀物の先物と現物の両市場を利用し、農繁期あるいは夜中であれ、小学生まで家族総出でコーンの買付けや豚の出荷を行う。そのためにトラクターも豚舎の中もラジオ短波を流し、値動きを見ている。夜間作業のプラウイングで短波を聞き流すとトラックで駆けつけ、「お前はクビだ」と言わんばかりに、「農場をつぶす気か」と奥さんに涙ながらに大声で叱られた。・・・


焦  点 「全農が民間版『環境直接支払い』」
 
 
 全農は3月8日、取引先や生産者、消費者を含めた民間版「環境直接支払い制度」の仕組みを構築し、07年度実施に向けて早期にモデル事業に着手することを明らかにした。現在、生協では農作物を直接取り引きする「パルシステム」で有機米や特別栽培米の生産者に「加算金」を賦課している。この制度を参考にする形で、環境支払いを別立てで価格に加算し、消費者が支払った環境支払いを「基金」に積み立て、環境負荷を軽減する農業に取組む産地に交付するもの。一方で環境NPOや研究者、活動団体等にも基金から活動助成を拠出し、環境活動を支援する。消費者には環境直接支払いに対するマイレージ制度を導入する。



新春特集 「大豆自給戦略の研究」<7>        (季刊特集
 
    「コストダウンによる大豆の高品質と安定生産に向けた取り組み」
       有限会社山善農園代表取締役 杉山善司
 
      大豆40ヘクタールの2年3作体系
      不耕起栽培で蒔き遅れ回避・高品質化


     
読み切り
 
    「大豆作の将来方向示す山善農園の実践」
       (独)農研機構・中央農業総合研究センター
       関東東海総合研究部総合研究第1チーム長  梅本 雅
 
      極めて高い労働生産性
      中耕培土を省略する省力的技術
      表1・大豆作の耕種概要
      表2・大豆品種別栽培方法別単収
      写真・汎用型不耕起播種機による大豆播種作業の状況


     
読み切り
 
    「流通業者の視点から見た国産大豆の現状と課題」
       全国穀物卸商協同組合連合会大豆対策委員長
       (株)森光商店副社長       平田大三郎
 
      日本人は世界で一番贅沢な消費者
      何故、日本の農業コストは高いのか
      何故、低い大豆の目標値
      ユーザーのニーズ
      流通業者の立場から


     
読み切り
 
    「北海道における大豆産業振興の戦略的方向と展開」
       (独)北海道農業研究センター農村システム研究室主任研究官 森嶋輝也
 
      大豆収穫量23%の最大産地
      3/4が道外へ移出
      「札幌圏豆くらすたぁ」で新事業創出
      安定的な契約栽培価格設定と
      流通単位の弾力化を


     
読み切り
 
概分析と解説「05年度中山間地域等直接支払制度の実施状況」   (農業政策
 
    「体制整備単価面積が8割、約51万5000ヘクタール」
       週刊農林編集部
 
      加算単価対象面積は1%、7500ヘクタール
      対象市町村数の9割とほぼ第1期の対象割合が維持
      市町村合併等による過疎地域指定解除で8000協定が交付対象地域除外


     
読み切り
 
トピックス「稲ゲノム3万2000個収録DNAブック開発」   (農業技術米麦
 
 
 <要旨>稲ゲノム塩基配列の完全解読で主導的な役割を果たした(独)農業生物資源研究所は(独)理化学研究所ゲノム科学総合センターとの共同研究で約3万2千個の遺伝子クローンを収録した稲DNAブックを開発した。これにより書籍のように常温で宅急便で配本し、DNAブックを受け取った研究者は必要なDNAクローンを増幅剤PCRに溶かしたり大腸菌で増殖し、遺伝子機能の解明や遺伝子組み替えなど多用な研究に利用することができるようになる。モデル研究植物である稲は、全塩基配列が解読された現在、遺伝子とくに完全長cDNAクローンの機能解明研究分野で重要性が認識されており、穀類のゲノム研究の加速をはじめ植物生命科学研究に貢献することが期待される。
 

農林水産ニュース&解説

 
 米穀・水田
    第2回コメ価格センター取引検討会で全米販が1/3上場継続を主張、農水省が複数市場設計提案(2/28)
 
食品・安全
    農水省が生鮮食料品流通情報データ通信システムに係る業務・システムの最適化計画案。年間運用経費で1.7億円削減見込む
 
畑作・果樹
    栃木県が「いちご摘み取りロボット」試作機第1号を完成
 
畜   産
    特定危険部位混入牛肉の輸出問題で米国がまとめた調査報告書に対し、政府が疑問点照会(3/6)
 
金融・農協
    全中が新5カ年「改革行動計画」、新たな「組合組織、事業、経営指導基本方針」改定を決定(3/8)
 
林   野
    政府が鳥獣保護法改正案を閣議決定。休猟区での狩猟の特例、狩猟免許区分の見直しなど(3/7)
 
水   産
    ミナミマグロ漁獲枠大幅な超過で漁獲枠管理制度を個別割当制に改定(2/28)
 
 

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