2006年10月5日号
 

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農林抄(論説)「新品種育成への論評」
 
   「GM技術か、マーカー選抜育種か?」
        農業生物資源研究所QTLゲノム育種研究センター長 矢野昌裕
 
 
<書き出し>アメリカの文明評論家ジェレミー・リフキン氏は3月31日付けの朝日新聞の「私の視点」で、「品種改良技術において、組み換え作物は時代遅れで、これからはマーカー選抜育種(MAS)が主流になる」と展望している。MASを利用した新しいイネ育種法の確立を目指して研究を進めている私にとっては、勇気づけられる見解である。しかしながら、現時点でMASとGM技術を直接、比較して、育種の方法論としての善し悪しを議論すること自体はあまり意味がない。MASは、有用な遺伝子、例えば病害抵抗性やストレス耐性を付与する遺伝子の染色体上での位置を指標(DNAマーカー)にして目標遺伝子が新品種に導入されたことを追跡する方法である。従来の育種法に比べ、育種期間が短縮されるとともに、品質など成熟しないと判別できない形質や環境ストレス耐性など調査に手間がかかる形質の選抜においては大幅な労力軽減につながる。・・・


焦  点 「新農相に松岡利勝氏が就任」
 
 
 安部新内閣の農林水産大臣に自民党農林水産物貿易調査会長の松岡利勝氏が就任した。就任会見では、「私は日本の農業は大きく未来があると思っている」と力強く語った。「世界でこれだけの品質、味に優れた農産物はない。そういった強い武器を持ちながら、今まではどちらかと言うと外国産に押されていたが、この強い武器を活かして世界に冠たる農業が実現できるような、そして農村の皆さん、農家の方々、特に若い、農業に従事されている青年の方々が大きな意欲と希望と夢を持ってがんばれるような、お手伝いができる農政をしっかり進めていきたい」と抱負を述べた。



夏季特集「園芸福祉で『新たな農業・農村のかたち』創ろう」<5> (季刊特集
 
    「園芸福祉」<3>
       日本園芸福祉普及協会理事長/東京農業大学前学長・教授 進士五十八
 
      花まちコンクール・深谷オープンガーデン
      毎日農業記録賞・高校生部門優秀賞
      総合行政の対象に「美しい国・日本」がメインテーマ


     
最終回
 
    「環境療法と園芸療法」<1>
       ―複合施設としての取り組み―
       医療法人・和泉会いずみ病院作業療法士 嶺井 毅
 
      はじめに
      施設の概要
       (1)精神科における園芸プログラム


     
つづく
 
概  説「漁船漁業構造改革」 水産
 
    「経営改善型3漁船像を示す」
       週刊農林編集部
 
      実証引き継ぐ「改革推進会議」設置
      小型イカ釣り漁船
      中型イカ釣り漁船
      さんま棒受網・大目流し網兼業船


     
読み切り
 
解  説「宮腰農地政策勉強会取りまとめ」<1> (農業政策
 
    「面的利用集積へ農地政策再構築」
       週刊農林編集部
 
      勉強会発足の経緯とねらい
      現状検証し「検討素材」として課題整理
      担い手への農地の利用集積の促進


     
つづく
 
ル  ポ「オーガニックエキスポ2006」
 
    「世界の有機製品が一堂に揃う!」
       週刊農林編集部
 
 

農林水産ニュース&解説

 
 総   合
    安倍内閣の新農相に松岡氏就任「輸出拡大とバイオエネで所得増めざす」
 
食品・安全
    中国政府が日本産輸入食品から基準を超える添加物が相次いで検出されているとして日本産輸入食品の検査を強化(9/21)
 
畑作・果樹
    農水省が特別栽培農産物の普及に向け「特別栽培農産物に係るガイドライン」の見直しに着手(9/15)
 
畜   産
    <解説>畜産草地研究所による小面積草地を利用した搾乳牛放牧技術の開発
 
金融・農協
    農水省が農業協同組合、森林組合と漁業協同組合間の事業提携事例発表会(9/22)
 
林   野
    05年度国有林野事業決算が収入119億円増の3580億円、支出120億円増の3555億円。収支差は26億円の黒字
 
水   産
    水産庁が漁業者の労働居住環境を向上させるため漁船設備基準を国際基準並みに引上げ(9/19)