2008年3月15日号
 

(会員制)

  

数量     
   



農林抄(論説)農林抄一覧
 
   「アジアの水田の『多様な生産力』と『囲い込み』」
       全国合鴨水稲会世話人代表 古野隆雄
 
 
<書き出し> 私は1992年に中国香港の博物館で粘土板に刻まれた古代の水田の絵図を見た。働く人間、稲、魚、アヒルが描かれていた。アジアの水田では、昔から稲だけではなく多様な食べ物を生産してきた。一方、私達の知る近代化農業では、稲作、野菜、果樹、畜産のどれも、一つのものだけを生産する技術系に特化している。いわゆる環境保全型稲作も例外ではない。稲の単一栽培である。アジアでは昔から、地域の水田を共同利用して昼間にアヒルを水田放飼し、夕方小屋に収容する伝統的アヒル水田放飼農法がおこなわれてきた。これがアジアの一般的なアヒルの飼い方であった。ところが1960年から1970年頃アジア各国で農薬や化学肥料が多用されるようになり、この伝統技術は激減し、ほとんどのアヒルは舎飼いされるようになった。・・・





焦  点 「IWC正常化へ解決策提示」
 
 
 IWCの正常化をめざす中間会合が3月5日から8日、英国で開かれた。会議では、IWCにおける議論・交渉の正常化に向けて外部専門家が、@意思決定にあたり安易に投票に持ち込まず、対話・交渉を継続し、コンセンサを目指すべきA十分な時間的余裕をもって提案の内容を各国に周知すべきB小グループによる交渉を活用すべきC科学委員会の後、年次会合が開催されるまでの期間を十分にとる――ことを提案した。これを受け、ウィリアム・ホガース議長が6月にチリで開かれるIWC年次会合で、正常化に向けた議長勧告を行う考えを表明した。また、調査捕鯨を妨害するシー・シェパードを名指しで非難する声明を採択した。



特  集「2008年度畜産物価格・関連対策」 (政策畜産
 
   「加工原料乳補給金1円引上げ」
       週刊農林編集部
 
      畜産農家の自衛もう限界!
      配合飼料価格ギリギリまで反映
      限度数量は国産乳製品一過性需要対応で事実上207トンd
      都府県酪農2円10銭穴埋め対策
      値上げによる牛乳減退を「とも補償」
      指定肉用子牛の保証基準価格・合理化目標価格が初の引き上げ
      粗収益の物財費れの6割を補填
      関連対策は632億円増の1871億円

     
読み切り
 
解  説「主な価格関連新規対策」 (政策畜産
 
      酪農家支援緊急対策
 
 都府県酪農緊急経営強化対策事業/生乳計画生産円滑化支援事業/広域指定団体新規需要開発支援事業/加工原料乳確保特別事業/酪農生産基盤改善支援対策事業/酪農飼料基盤拡大推進事業
      肉用牛農家支援緊急対策
 
 肥育牛生産者収益性低下緊急対策事業/肉用牛生産性向上緊急対策事業
      養豚農家支援緊急対策
 
 肉豚価格差補てん緊急支援特別対策事業/養豚生産性向上緊急対策事業/地域養豚振興特別対策事業
      緊急融資対策
 
 家畜飼料特別支援資金融通事業/畜産経営生産性向上支援リース事業/大家畜特別支援資金融通事業/養豚特別支援資金融通事業/飼料価格高騰等理解醸成
      自給飼料基盤強化
 
 自給飼料基盤強化緊急対策国産飼料資源活用促進総合対策事業/国産飼料資源活用促進総合対策事業/家畜排せつ物利活用推進事業
 
新春特集「農村を元気する新・農に業マーケティング」<7> (季刊特集
 
   「知的財産を活用した地域活性化マーケティング」<3>
      〜発明は誰にでも出来る〜
       宇都宮大学知的財産センター長 山村正明
 
      農林水産分野の特許事例
       ・高気温除雄交雑法
       ・百合の矮化方法
       ・果実着色促進方法
       ・シワ形成抑制剤
       ・活魚の保持装置
      ブランド戦略と地域団体商標制度
      まとめ
      図表・地域ブランドの例
      図表・発明把握のスキーム

     
最終回
 
農林水産ニュース&解説
 
 経営・構造
    大阪府が都市農業の担い手を育成・確保で「大阪版認定農業者制度」を4月1日に施行
 
米麦・水田
    農水省が「新規需要米」定義をパン・麺等の用途向け米粉用やバイオエタノール用に加え、輸出用も対象に
 
畜   産
    JAS調査会部会が「生産情報公表牛肉」「生産情報公表豚肉」の日本農林規格を緩和(3/5)
 
畑作・果樹
    農水省が国際植物防疫条約国際基準(ISPM)で説明会、ミバエ類低発生地域の輸入解禁を懸念(3/3)
 
農協・経済
    全中が通常総会を開き、08年度事業計画を了承。「不祥事ゼロ運動」を強化(3/7)
 
食品・安全
    厚生労働省研究班が血中イソフラボン濃度が高いほど乳がんリスクが低いと発表
 
環境・技術
    農業環境技術研究所が生分解性プラスチックを強力に分解する酵母菌・シュードザイマ属酵母をイネの葉から発見
 
林   野
    農水省が合板日本農林規格改正案、構造用合板に「さね加工」を追加、防虫処理剤からホキシムを削除など(3/5)
 
水   産
    07年度の大型クラゲは島根に突然出現する初めてのケース、「朝鮮半島沿岸型」と命名(3/5)