2008年11月5日号
 

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焦  点 「世界初の高機能絹糸」
 
 
 農業生物資源研究所が「遺伝子組換えカイコ」から、緑色、赤色、オレンジ色等の蛍光色を持つ絹糸や、世界で最も細い絹糸、細胞接着性を高めた絹糸など高機能繊維の開発に世界で初めて成功した。組換えカイコは繭が小さいため、実用品種と交配と個体選抜を繰り返し、実用品種と比べて遜色のない日本種と中国種系統を作成した。蛍光性絹糸の織物は自然光下では薄緑やピンクに発色し、青色LEDなど一定の波長の光を充てると一層際だって発光する。また、細胞接着性を高めた絹糸では、人工血管用基材を開発した。こうした人工血管や角膜培養のフィルムなどの試作を通して、その有用性、有効性が高まると期待も大きい。




農林抄(論説)農林抄一覧
 
   「林業に公平な市場は存在するか」
       森林技術総合研修所長 小原文悟
 
 
<書き出し> 私は国有林の現場で働く期間が長かった根っからの現場人間である。そして、その経験に立って国有林が発注する素材生産や造林の事業の合理化に向けた制度づくりを行った。私の基本認識は、競争原理を働かせていくことなしに、産業の再生はないというものだ。その信念に従って活動してきた経験から市場に何が必要か述べたい。私は数年来、九州の現場で、職員と産業の合理性について議論し、国有林ならではの思い切った方法で、産業改革のモデルづくりに取組んできた。その思いは、川下の木材産業の透明性を高め、長らく続いてきた買い手市場を緊張した市場へ転換させたい。国有林から供給する木材は欠点の多い間伐材だ。だが、大量安定供給という国有林ならではの武器を力に、一般製材、集成材そして針葉樹合板という産業分野が競い合う、対立軸を
形成させたい。さらに、取引相手方には工場着価格を明示することを求め、森林所有者や素材生産業者が合理的な意志決定ができるよう情報を提供していくことがいかに重要か安定供給を求める経営者に認識してもらいたい。・・・



特集「新たな食料安全保障の構築」<9> (季刊特集
 
   「食料自給率は向上できるか」<6>
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 鈴木宣弘
 
      生産者と消費者の絆の強化を
      国内資源の有効活用で重点
      品目ごとの自給率向上を
      潜在的生産力持つ水田の活用策を

     
つづく
 
   「食料安全保障についての2つの誤り」<4>
       経済産業研究所上席研究員 山下一仁
 
      地食料安全保障の主張は誤りか?
      日本の農業保護は少ないのか?

     
最終回
 
トピックス 事故米不正規流通「BSE教訓はどこに?」政策
 
      「最悪の事態」想定が欠落
      予防原則の意識が働かず
      問題は、依存か? 縦割りか?

     
読み切り
 
解説「09漁期TAC設定」 (水産
 
   「マアジ漁獲量7万トン減の20万トン」
       週刊農林編集部
 
      マアジのABCリミットは20万トン
      マイワシ太平洋系群4万3千トン
      スルメ冬季15万トン、秋季18万トン
      サンマは45万5000トン
      漁獲シナリオ(マアジ、マイワシ、スルメイカ)

     
読み切り
 
 
農林水産ニュース&解説
 
 経営・構造
    農水省が72補助事業申請手続きの簡素化に関する改善策(10/24)
 
米麦・水田
    農水省が余剰が見込まれる08年産米について、集荷円滑化対策による区分出荷米を政府買い入れ(10/22)
 
畜   産
    神奈川県畜産技術センターが生オカラで黒毛和種を最高級の肉質に育成
 
畑作・果樹
    農水省が東京大学大学院附属農場が使用禁止の有機水銀剤の使用で再報告命令(10/27)
 
農協・経済
    07事業年度総合JA決算概況によると、事業総利益が1・2%減の1兆9266億円

 食品・安全
    厚労省が中国から輸入した加工食品からメラミンが検出された事例が2件と発表(10/30)
 
環境・技術
    農業生物資源研究所が蛍光色を持つ絹糸や、世界で最も細い絹糸、細胞接着性を高めた絹糸の開発に成功(10/24)
 
林   野
    国交省が地域木造住宅市場の活性化する優れた事業に対して補助する「地域木造住宅市場活性化推進事業」を公募
 
水   産
    水産庁がEEZ内における韓国漁船の違法操業を撲滅へ取り締まり強化