2009年3月25日号
 

  

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焦  点 「BSE全頭検査は横並び意識」
 
 
 食の信頼向上をめざす会」が全国の自治体に対して行った「BSE全頭検査に関するアンケート」結果を発表した。BSE全頭検査は08年7月に国からの検査費用の補助が廃止されたが、来年度も全自治体が独自予算で検査を継続する予定にある。同アンケートでは今年1月に47都道府県を対象に行い、有効回答数は44件。全頭検査継続の理由について35件が「消費者が求めている」と回答した。また、「他の自治体と違う判断をするのは困難」が18件あった。検査にかかる年間費用は「100万円未満」が6割に上る。同会では「風評被害を恐れた横並び意識から継続している。牛肉の安全性を確保するための判断ではない」と指摘する。




農林抄(論説)農林抄一覧
 
   「国産ポイント制で自給率UP」
       ユニバーサルデザイン総合研究所所長 赤池 学
 
 
<書き出し> 去る2月19日から3月11日にかけて、東急田園都市線沿線の東急ストア12店舗において、国産食料品等にポイントインセンティブを付与して販売キャンペーンを行う、国産ポイント制度の国内初めての試行実験が行われた。農水省は昨年から、食料自給率向上のための国民運動「FOOD  ACTION  NIPPON」を展開し、自給率向上に資する優良な実践の認証やマーク付与、顕彰制度を検討している。今回の実験はその一環として行われたもので、キャンペーン対象商品を店舗で購入すると、東急カードに自動的にポイントが付与され、一定点数が貯まり、応募すると、抽選で旅行券や旬の国産品セット、商品券などをプレゼントするというものである。実験期間内の対象商品の売り上げや、購買総額の増加、ブランドスイッチ効果、そして国産食材に対する意識変化などを分析、検証することで、他の流通事業者やディベロッパーなどへの発展的展開につなげていこうというのが狙いだ。・・・



特集「2009年度 畜産物価格・関連対策」政策畜産 
 
   「加工原料乳単価実質アップに驚き」
 
 
<要旨> 政府・与党は3月5日、09年度畜産物価格・関連対策を決定した。最近は、トウモロコシ価格は4j前後で推移し、最高値の7j台に比べれば大幅に下落したものの、「飼料高騰前に比べると、まだ2倍近い」(全中)と、下落幅ばかりに注目が集まることに畜産農家の不安が募った。とくに危機感が高まっているのが、「肥育牛経営」だ。枝肉価格の下落に加え、もと畜費高騰で、堅調だった「黒毛和種」までが物財費割れ≠ニなった。酪農経営でも、配合飼料価格の高騰と乳価引上げのタイムラグが生じたことから経営収支が大幅に悪化している。他方で、牛乳値上げによる消費への影響を懸念する声も多い。こうした状況から、加工原料乳生産者補給金単価は1キロ当たり11円85銭で期中改定時の単価を据え置いたが、別途対策として1キロ15銭を措置した。これにより、農家手取り額は同12円になり、実質的な増額に酪農関係者から感嘆の声が挙がった。限度数量は08年度は未達だったものの、195万dが据え置かれた。肉用牛関係では保証基準価格、合理化目標価格、また鶏卵補填基準価格いずれも現行水準で据え置かれた。関連対策では、酪農では牛乳値上げによる消費減対策として「とも補償」を強化、肉用牛では肥育経営安定対策を拡充し、マルキン、補完マルキンの予算を倍増するとともに、生産性向上への追加的支援事業を措置した。
 
 
   主な新規関連対策の解説
 
 
飲用需要変動対応緊急支援事業/生乳不需要期支援緊急対策事業/生乳生産管理向上特別対策事業/酪農生産基盤強化緊急対策事業/酪農飼料基盤拡大推進事業/肉用子牛資質向上緊急支援事業/肥育経営安定対策/肉用牛繁殖基盤強化総合対策/肉豚価格差補てん緊急支援特別対策事業/地域養豚振興特別対策事業/国産食肉需要構造改善対策事業/粗飼料自給率向上総合対策事業/生産性向上支援リース事業
 
   07年生産費調査
 
特集 「食育」から農を応援しよう!<8>季刊特集 
 
   「学校給食から発信する食育」
        〜給食で生産者と生徒をつなぐ〜
       高崎市立並榎中学校 教諭 山田ミチ子
                 栄養士 福島智枝子
 
      地元農家と学校をつなぐ存在
      生産者と生徒、互いに顔の見える給食づくり
      地産地消の推進
      地域の農作物を紹介するマップ

     
読み切り
 
トピックス「09年農業技術の基本指針」<下>技術 
 
   「飼料用米利用上の留意点を追記」
       週刊農林編集部
 
農林水産ニュース&解説
 
 経営・構造
    農水省が@地域バイオマス利活用交付金ソフト事業A元気な地域づくり交付金の事後評価を発表(3/3)
 
米麦・水田
    農水省が09年産水稲の全国の10アール当たり平年収量を前年同水準の530キロに設定(3/11)
 
畜   産
    農畜産業振興機構が米国食肉輸出連合会と日米の食肉の需給状況について意見交換(3/5)
 
畑作・果樹
    果樹研究所が新規液体増量剤を利用した果樹の省力的人工受粉技術を確立
 
農協・経済
    農水省が系統金融機関向けの総合的な監督指針の一部改正案をまとめる(3/18)

 食品・安全
    農林物資規格調査会部会が生糸の検査繊度の定義やしょうゆの定義、有機農産物改正案を了承(3/16)
 
環境・技術
    北海道農業研究センターがマクロアレイ手法でジャガイモの主要病害虫19種類を同時検出に成功
 
林   野
    全国森林組合連合会が10万人雇用を創出する「森林組合グリーン・ニューディール事業」を発表(3/10)
 
水   産
    IWCの将来に関する中間会合が捕鯨支持国と非支持国の溝は埋まらず(3/9)