2009年5月25日号
 

  

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焦  点 「白書で異例の不祥事反省」
 
 
 政府は5月19日、08年度の農業白書を閣議決定した。白書では冒頭、事故米穀の不正規流通問題や、ヤミ専従問題など相次ぐ不祥事について、同省の責任を認め反省の弁を記した。白書でこうしたことを記すのは異例で、それだけ深刻に受け止めていることであり、続けて信頼回復へ全力をあげて省改革を進めていることをアピールしている。また、薬物入り輸入食品問題など、消費者の食の安全に関する不安が高まっていることから、行政を含む「食」に携わる関係者は、国民の生命にかかわる「食」を担っているという自覚のもと、このような消費者の不安・不信を真摯に受け止め、信頼の回復に向けて万全の取組を重ねていく必要を強調した。




農林抄(論説)農林抄一覧
 
   「白書に書かれた問題意識を施策に生かせ」
       ウーマンズフォーラム魚代表 白石ユリ子
 
 
<書き出し> 平成20年度の水産白書が閣議決定された。一読し、担当部局が強い問題意識を持って白書執筆に取り組んできたと読み取れたことは高く評価したい。食に対する消費者の信頼確保の必要性、水産資源の低迷、子どもたちのみならず日本人全世代にわたる魚離れの加速、などを見出しに掲げ、その背景をデータや実地の取材から分析してみせる記述は、これまでの白書にはない踏み込み方だ。それだけ、水産庁の白書にかける意気込みも深まったと考えれば、海と魚食文化の大切さを啓蒙してきた者としてうれしく思う。水産庁がようやく、漁業者だけの省庁から国民全般を意識した役所となってきた表れなのだろう。・・・



特集1 2008年度「水産白書」政策水産 
 
   「家族との「共食」で守る魚食文化」
       週刊農林編集部
 
      水産物の安定供給
      人も船も高齢化し体質強化急務
      子どもの魚離れによる影響
      肉類と魚介類の摂取量が逆転
      国民全体で築く健全な食生活
      魚を食べる子は偏食が少ない
      学校給食に国産水産物を
      子どもをはぐくむ魚食の未来

     
読み切り
 
特集2「水産業の持続的発展に向けて地球温暖化と水産業」水産 
 
   「変わる海洋環境の現状と求められる調査研究」
       水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所長 高柳和史
 
      海の現状、水産有用生物の現状
      海と魚のこれからと、求められる調査研究
      日本の平均気温、日本周辺海域・北太平洋の海面水温の経年変動
      東シナ海・日本海ブリ類の漁獲量と水温の関係
      マイワシ、サバ類、カタクチイワシ、アジ類の漁獲量経年変動
      海洋生態系・食物連鎖を健全に維持する海洋での物質循環
      大気中の二酸化炭素濃度上昇が及ぼす海の生物への影響

     
読み切り
 
トピックス「海外食料需給レポート2008」<T・トウモロコシ>米麦 
 
   「期末在庫率が上昇し需給緩和へ」
       週刊農林編集部
 
解説「卸売市場における先進的な取組み」<2>食品・安全 
 
   「青果の直接集荷で生産者が評価」
       週刊農林編集部
 
農林水産ニュース&解説
 
 経営・構造
    OECDが農業の将来的発展には競争力向上が必要とする「日本における農政改革の評価」(5/19)
 
米麦・水田
    農研機構作物研究所が多収品種「あきだわら」を育成
 
畜   産
    農水省がOIE総会で日本とコロンビアが「管理されたリスク国」認定する見通し発表(5/20)
 
畑作・果樹
    05年に策定された花き産業振興方針を見直すため、農林水産省が第1回検討会(5/15)
 
農協・経済
    家の光協会が全国女性組織協議会と協力して「08年農家の家計実態調査結果」(5/15)

 食品・安全
    内閣府が大学生の食に関する実態や意識についてインターネット調査(5/13)
 
環境・技術
    農研機構・東北農業研究センターが生産現場に出向く技術指導する「出前技術指導制度」を実施
 
林   野
    オフセット・クレジット制度における森林管理プロジェクトに5件の申請(5/18)
 
水   産
    水政審が漁業の方法の変更について大臣の許可が必要な漁業に近海カツオ・マグロ漁業を追加(5/20)